孤島の秘密　 　この物語は、世界一周の航海をしていた「ユナイテッド・ワールド号」の船上にいた５人の子どもたち（オーストラリアからトニー、アメリカからマーク、イギリスからデビッド、ドイツからアンナ、中国からスー・イン）についてのお話である。彼らは世界中からやって来た４０人の子どもの一団であった。彼らが旅立って３週間後、ハリケーンに遭い、船が沈没しかかった。すべての子ども達が救出されたが、５人の子ども達が取り残されていることに気が付いていなかった。嵐の間、船は岩礁に乗り上げ、見知らぬ島にたどり着いていた。その島には、祖先がたどり着いた190年前の生活そのものの人たちの集団が住んでいた。その島の人々はマスクをかぶった200歳の”Ｑ”と呼ばれる独裁者に支配されていた。首相は５人の子どもを殺そうとするが、２６話にわたって命がけで逃げなければならない。彼らは島で友だちができた。クイン家の人々やＱの召使い・ジャミアである。（このエピソード集はEran shachamさんの"Eran's 'Lost Islands' Site"から引用させていただきました） （注１）日本語版では、中国人の少女「スー・イン」が日本人の「ケイコ」に、「Ｑ」が「オールマイティＱ」に、「ジャミア」が「フィットル」となっています。ここでは、原作通りに表記することにします。（注２）実際の放送は26話ありますが、ＮＨＫでの放送は16話に短縮されています。 （注3）以下の訳は全く正確ではなく、これを読まれて、訳の誤りに気付かれた方、また、あらすじを思い出された方、ぜひお知らせ下さい。

第１話　「生き残った五人」 　５人の子ども達は、難破船で目を覚ました。船は島の近くに流れ着いていた。彼らは島の中をさぐって、船に戻ったとき、何者かが船の荷物をすべてを持ち去っていた。寝ている間に彼らは、３人のひげ面の男に連れて行かれた。洞窟で目を覚まし、ジャミア・クィゼルという男が、彼らが今、タンブ島という島にいることや、この島が「永遠の命を持った」”Ｑ”から支配されており、邪悪な首相のルーフ・クアッドが彼らを捕らえたと語った。後で分かったことだが、この島のすべての人々の姓は”Ｑ”で始まる。首相と彼の手下（クインブとクエール）がやって来て、おまえたちはには死んでもらう言った。だが、一人の少女が彼らを自由に導くナイフを持ってきた。

第２話　「毒蛇の落とし穴」 　子ども達は、少女に木の家に連れて行かれた。そこで、船と彼らの持ち物を見つけた。少女はヘレンと名乗り、彼女は、この島の人々は谷間に住み、そこにとどまっていなければならないと言った。彼女と彼女の兄弟だけが木の家への道を知っているのだという。ここの人々は、190年前にポーツマス港からニューホーランドに向かう囚人船でやって来た。途中、船で反乱が起き、嵐の間にこの島にたどり着いた。リーダーのＱは200歳を越えており、今日は税金の徴収日なので、彼がこの谷にやってくるという。彼らは茂みに隠れて、徴税人が働くのを見た。ヘレンが後で彼らに語ったことには、彼女の兄弟のジェイソンは、税金を払わず、誰も生きて帰ったことのないマロ島に送られようとしていた。彼らは再びジャミアに出くわした。

第３話　「だまされた総督」 　子ども達は船で見つけたラジオを聴き、彼らの捜索が打ち切りになったことを知った。彼らはジェイソンを救出する作戦を考えた。デビッドは、ジャミアがＱの衣装を持ってくるので、それでＱになりすまし、番人にジェイソンを釈放するように命じさせる作戦を考えついた。時間となり、その計画はほとんど成功したかにみえたが、番人の一人に気付かれてしまった。子ども達は、銃やラジオの音を使って彼らを驚かした。そして、ジェイソンを逃がした。

第４話　「火山の抜け穴」 　ジェイソンは火山の近くにある洞窟に隠れていた。弟のアーロンは彼に会いに家を出た。ジャミアは彼の後を追った。子ども達も彼の後についていった。アーロンは隠者に会い、彼はおまえはアダム・クインの子どもなのかどうか尋ねた。アーロンはジェイソンを発見し、子ども達も彼らを発見した。

第５話　「嵐の予言者」 　気圧計は嵐の到来を示していた。ラジオでもそれを確認した。しかし、トニーは、木の家にたった一人でいた。デビッドやスーはジェイソンと一緒にいた。マークとアンナは釣りに出かけ、彼らは嵐のことを何も知らなかった。トニーはジャミアにそのことを話すが、彼はこの季節に嵐はないという。ジャミアは谷の人々に嵐のことを話すが、信じてもらえない。首相はジャミアが嵐のうわさを広めないようにを牢屋にとじこめた。嵐がやってきたとき、首相はジャミアを吊そうとした。なぜならば、ジャミアがどうやって嵐のことを知ったか話そうとしなかったからだ。そして、ジャミアはＱにそのことについて聞いたと言った。すると、首相は彼を釈放した。そのうちに、子ども達は海でのハリケーンから生還し、洞窟にいた。デビッドとスーは隠者に再び注意された。（この回で唯一Ｑの声が聞ける）

第６話　「悪魔島への出発」 　トニーは番人から逃げる途中に足をけがし、デビッドとマークは、ジェイソンがいかだに塗るタールをさがすために隠れている洞窟に行った。ジェイソンは隠者に襲われたと言った。彼らは隠者を止めて、彼がマロ島から逃げてきた囚人であることを語った。隠者は彼の父親・アダムを救出しようとしていたのだった。しかし、彼は２年間もこの洞窟にとどまっていた。アダムは３年前に連れ去られていたので、まだ生きているかもしれないのだった。彼らはマロ島に彼を救出しに行くことを決め、夜、船出していった。そうしている間に、校長のキルターがクイン婦人に会いにきた。なぜならアーロンがまた学校をさぼったからだった。彼らはアーロンがいなくなったことに気付いた。アーロンはジェイソンとマーク、デビッドといっしょにいかだにいた。マロ島に着き、彼らは眠った。目を覚ますと、アーロンがいなくなっていた。マークは彼を探しに行った。ジェイソンが戻ってきた。彼は島を見て回り、彼の父の名前がそこで生きている人の名簿にあったのを見たと言った。彼らはマークを探しに行く。

第７話　「救い出された父」 　タンブ島では、クエルが首相に子どもの１人が牢屋に囚われていると告げた。それはマークだった。マロ島では囚人達がＱの不老不死の青い薬草を採っていた。ジェイソンはこの中に父がいることを確認した。スーは沼地に落ちていた男を助けた。この男の名はトーマス・クイック。のちに首相の番人になる男だった。彼は、彼女と友だちになった。デビッドとジェイソンは、マークと一緒にいる首相を見つけた。そして、彼が囚われの身となっていること知る。彼らは海岸に行き、マークが捕らえられていることを鏡を使って信号をタンブー島にいるトニーに送った。アダムはジェイソンとデビッドに会った茂みの中に行き、彼を小舟まで連れていった。首相はアダムが死んいると思っていた。ダンブ島ではマークがトニーやスーを逃がしてやった。番人は彼らを捕まえたが、ジャングルでトーマスが背後からやって来て彼らを助け出した。

第８話　「宝の地図」 　トニーとアンナはＱの洞窟へ行き、宝の地図を見つけた。首相やＱから見つけられそうになったが、どちらの場合もジャミアが彼らの逃亡を手助けした。トニーは他の人にその地図を見せようとしたが、ヤギのグレタに食べられてしまった。

第９話　「落ちた飛行士」 　アーロンは飛行機が墜落するのを見た。学校の時間に彼は森へ行き、危機一髪で飛行機を脱出した飛行士を見つける。ヘレンは、子ども達を彼のところに連れていった。彼らは、ユナイテッド・ワールド号から来たことを飛行士に話すと、君たちはみんなが死んでしまったと思われて、捜索は中止されたと言った。子ども達はアダムのところを訪れ、世界のことについて話した。彼は彼の子ども達には聞かせない欲しいと言った。そして、ジェイソン、ヘレン、アーロンに５人の子ども達に会わないように命じた。彼の子どもが５人に会いたがったとき、彼は自ら首相に会い、５人がどこにいるかを彼に話した。最後になって、ジェイソンは傷ついた飛行士を連れてきた。アダムがこの洞窟から出てきたとき、彼は自分が間違っていることを、そして他の人々から学ぶことはよいことであると悟った。飛行士のジミーは亡くなった。

第１０話　「手作りレーザー銃」 　マークは首相に捕らえられ、Ｑのところに連れていかれた。Ｑはマークに彼が助けを必要としていると語り、木の家から帰らせた。マークは罠とも知らずにトニーとデビッドを連れて戻ってきた。Ｑは原子爆弾を造ってほしいと言ったが、トニーはどうやって造っていいのかわからないといった。デビッドは時間稼ぎのため「ウルトラソニックレーザー銃」を作れると言った。番人はそれを造らせるために、彼らを洞窟に連れていった。デビッドとトニーは、大砲のような物を造った。また、小さな爆弾も造り、ジェイソンにこっそり手渡した。時間が来て、Ｑが現れた。彼らはそれを撃つふりをした。茂みにかくれていたジェイソンは爆弾を使って、Ｑにあたかもそれが作動しているかのように思わせた。Ｑは彼らを捕まえるように命じたが、デビッドは彼を「大砲」で脅し、番人を向こうに行かせた。彼らが走り去ったとき、クエールは「大砲」で彼らを撃とうとしたが、彼らはうまく逃げた。

第１１話　「ヨットの来訪者」 　小さなボートが島にやって来た。子ども達は、首相と彼の番人が来る前に、その男をかくまおうと海岸へ行った。彼らは、男をジャングルに何とか連れていった。彼の名はクリスチャン。ドイツ人の教師で海を冒険していて、嵐に遭い、この島に漂着したのだった。彼らはボートの修理を手伝った。しかし、彼はこの島を離れる前に村を見てみたかった。彼らがクリスチャンを村に連れて行くと、クリスチャンは自ら首相に会いに行った。首相はクリスチャンに、子ども達に対しては何の敵意もないと思わせた。首相が外出している時、アンナとジャミアは牢屋にやって来た。そして、クリスチャンが囚われの身であることを知った。子ども達は彼の脱出を手伝った。夜、クリスチャンはいなくなり、子ども達は、彼がさよならもいわずに去って行ったと思った。

第１２話　「幽霊島の薬草」 　クリスチャンは逃げていなかった。彼はボートに身を潜めていた。クリスチャンとアンナ、トニー、デビッドは彼が出発する前に、モロ島を見せに行った。アンナは青い草を食べ、気を失ってしまった。クリスチャンはアンナを首相の所に連れていったが、閉じこめられてしまった。クリスチャンは首相のことを無知と呼び、首相は彼らの命と引き替えにチェスの試合をクリスチャンに挑んできた。クリスチャンは勝ったが、首相は彼らを釈放してくれなかった。トニーとデビッドはアンナとクリスチャンを開放するために青い薬草を盗んだ。クリスチャンは再び航海に戻っていった。

第１３話　「火山の怒り」 　火山が噴火しようとしていた。ヘレンは、子ども達にそれは毎年噴火していて、谷の人たちは火山を鎮めるために、首相に貢ぎ物を持っていくのだといった。彼らは首相の後をつけていった。そして、貢ぎ物が洞窟の中に隠されているのを見た。それは首相が富を蓄え、Ｑを倒すためのものだった。彼は洞窟で罠にかけられていた。そして子ども達は彼を助け出した。

第１４話　「裁きのレース」 　一頭の馬がマロ島から届いた。その日はアーロンの10 歳の誕生日で、彼は馬をほしがっていたのだ。首相もまたその馬をほしがっていた。ジャミアはＱの通知を持ってきた。Ｑはアーロンの馬（彼はクイップと呼んでいた）と首相の馬・クアーガとの間でレースを行うことを決めたのだ。首相は一人の子どもがクイップの上に乗っていることを確かめた。そして、クイップが勝ったとき、彼は馬に乗っていたヘレンを逮捕するように命じた。

第１５話　「怪獣戦車」 　子ども達は水陸両用の自動車を見つけて、Ｑを驚かすために怪獣のように塗った。首相と番人は、その「怪獣」を探そうとした。彼らが海岸に到着したとき、車の上にいる子ども達を見つけた。そして、誰が首謀者なのかを知った。

第１６話　「追われた支配者」 　アーロンは、マーチンという番人の少年に５人についての話をした。その少年は父に話し、そして父は首相に話した。首相はその家族を捕まえた。そして、Ｑのところに連れていった。彼らは死刑を宣告された。ジェイソンは反乱を提案した。そして、子ども達は「怪獣」で彼を助けた。ジャミアは谷の人たちを集めた。夜明けになって、子ども達は「怪獣」で谷にやってきた。クエールとクイッグを従えた首相はＱの洞窟へ逃げたが、誰も助けてくれない。彼は彼らに自分と一緒にとどまるようにいった。そして、新しい反乱の計画をたてた。そうこうしているうちに、谷では子ども達と人々が勝利を祝っていた。彼らは新しい首相にジャミアを選んだのだった。

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